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葬儀屋社長奮戦記

2011年10月16日 日曜日

 開店して4年目にはじめて黒字になった。

 開店して4年目にはじめて黒字になった。
社長も入れて3人で月十件の施行をこなすようになった。
1件に3日かかるとするとほぼ毎日働いているのだ。
夜中の搬送があったり通夜が終わってから次の日の支度で深夜に及ぶこともままあった。
また葬儀に限っては順番で来ることなんて無いので重なることも多く結局社長と弟で一現場、僕は一人で別の現場をやらなくってはならないこともあり、そんなときは精神的にも体力的にも限界で、飾り付けが間に合わない夢をみてうなされたりした。
弟も「こんなに働いたら死んじゃいますね。」「そうだな、これ以上は仕事が来ても限界だな。」
二人とも疲れ果てていた。
けれど3年で作った借金をこれから返していかなければならなかった。
そんな時日本最大の団体つまり農協が葬式を始めたいとの話しが入ってきた。
そして、その設立に協力して欲しいとの事だった。
老舗の葬儀社や大手互助会などは当然参入阻止の姿勢だった。
けれど僕は全国的に農協が葬儀部門を立ち上げてきていることや、急激にそのシェアを伸ばしていることなどを知っていたので、本当はこれから利益が出てくるはずだったが競合して淘汰されるのが容易に想像できた。
時代の流れということもあって弟と相談した。
「お前、農協に行く気があるのか?」僕は尋ねた。
「お、お兄さんは?」
「ウーン、このままじゃジリ貧だし、これからは式場の時代だから隣町の農協の地域外でセレモニーホールでも立ち上げようと思ってるよ。」
「ホールなんて危険すぎますよ!また借金地獄ですよ。」
「乗りかかった船だからしかたねーよ」
僕らはそんな会話を交わした後、正式に弟は農協の葬祭部に就職することになった。
農協にいけば給料も確実に貰えるだろうし、妹の生活を考えてもベストな選択だと思った。
一方社長はといえば、仕事が軌道に乗ってきたのは全て自分の営業の結果だと豪語していたので、僕らに搾取されてるので給料が少ないと周囲に不満を漏らし始めていた。
そんな状態だったので各自がそれぞれ独立することに対しむしろ歓迎の様子だった。
僕と社長は残った借金をどうするかを話し合った。
まだ借金は2千万残っていた。月百万円の返済で3年で本来は2000万円ぐらい返済してるはずだったが。返しながら借りつづけていたのであんまり減っていなかったのだ。
社長はいった。「俺も男だ。月々相応の金は入れてやる!」
もちろん1円も返済してはもらえなかったが。
こうして僕らはそれぞれの道を歩き始めた。
葬儀屋を始めて5年目の再出発だった。


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