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葬儀屋社長奮戦記

2011年10月26日 水曜日

3・葬儀屋道具一式届く・・・

3・葬儀屋道具一式届く・・・
3000万円といへば大金だ、けれどKさんに預けた3000万円はアバウトな感覚で消費されていった。
まず、1000万円が消えた。
Kさんつまり社長の借金返済に充てられたのだ。K社長があれだけ融資の実行を急がせたわけは自分が飛ぶ寸前だったからだった。(もちろんこんなことは後になって分ったことだが・・・)
飛ぶ心配のなくなった社長は意気軒昂だった。
顧問のはずの僕も金を全てはき出した今は、社長にかかればただの小僧っ子だった。
「暇なら仏壇でも磨いていろ。」みたいな感じで、あごで使われていた。
とはいえ、こっちはまったくの素人だし機嫌を損ねて月100万円がパーになってはと思い気を使って事務所の掃き掃除などをしていた。
開店してまもなく社長が電話でメーカーに祭壇を発注していた。「あー、この前話した件だけど、とりあえず葬儀屋が出来る道具一式、1千万ぐらいで持ってきてよ。」なんか出前の注文を頼んでるのかと錯覚するくらい簡単に頼んでいた。僕は葬儀屋ってこんなに簡単に開けるものなのかと拍子抜けする感じだった。しかし弟は何も知らずそんな、社長を眩しそうに見上げていた。
2日ほどすると4トントラックが店の前に横ずけされた。「オウ、来た来た。これで葬儀屋出来るぞ。」
社長は喜んで積荷をのぞきこんだ。「社長、この度はどうもありがとうございました。とりあえず、祭壇3台と庭飾りや備品を取り揃えてまいりました。」メーカーの担当者もニコニコだ。「それじゃ、倉庫に運ぼう。」社長が言った。倉庫は僕の実家の納屋だ。
とにかく4トントラックからは出てくる出てくる、見たことも無い品物ばかりだ。「すごいですねー」
弟は感心しひとつひとつ手にとってはああでもないこうでもないと荷物を弄り回している。
(好奇心おおせいな奴だ。)
社長はうなずきながらあれはそこ、それはここなどと指示している。
僕はそんな社長をみて少し疑いを持ったことを恥じていた。
何となく一緒にスタートしたときから、社長という人は超楽観主義でなおかつあまり物事を深く考えない人なんじゃないかと勘ぐり始めていたからだ。
荷物を全部納めると広い納屋も一杯になった。「これ納品書です。」「おう、いくら?」
「とりあえず一千万以内で揃えてみました。」すると社長は一瞥しただけでその分厚い納品伝票にサッとサインした。(まるで電報を受け取るみたいに。)
「じゃぁ、あと7・8台祭壇持ってきてよ。」社長が軽く言うと、
「ハ、ハイ!ありがとうございます。それでは帰って至急見積もりをお送りいたします。」
担当者は何度も頭を下げて帰っていった。


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